難病を克服する上で「自然治癒力」という言葉をよく聞きますよね。
では、自然治癒力とは体のどういう働きなんでしょうか。
何となく「病気を治す力」のようなイメージがありますよね。
実は自然治癒力には大きく分けて3つの体の働きがあります。
まずは、「恒常性維持機能」
これは身体のバランスを自然に保ちます。
例えば、暑いと汗をかいて体内の熱を逃がそうとします。
また、寒いと震えさせて身体を温めようとします。
この働きをコントロールしているのが、自律神経なのです。
ですので、自律神経が乱れると恒常性維持機能体がうまく働かず自然治癒力は落ちるということですね。
次に、「自己防衛機能」
これは外部からの病原菌やウィルスなどをやっつけます。
異物から身を守る働きをします。
病原菌をやっつけるのが顆粒球、ウィルスや癌をやっつけるのがリンパ球です。
この顆粒球とリンパ球のバランスも自律神経なのです。
休まずに頑張り続けたり、ストレスを溜め込むと交感神経優位な状態が続きリンパ球が減ります。
自律神経の切り替えがきちんとできているときは顆粒球とリンパ球のバランスが保たれているのです。
しかし自律神経が乱れてくると、顆粒球とリンパ球のバランスも乱れてしまい自然治癒力も落ちるということです。
そして、「自己再生機能」
怪我をした部分を再生させます。
傷を修復したり、新しく再生する働きをします。
細胞が壊れても、元に戻ろうとする力です。
これもまた、自律神経が大きく影響していて、交感神経優位な状態が続くことで栄養の吸収や血流、代謝、排泄力も弱まります。
それによって自己再生機能が働きにくくなり自然治癒力も落ちるということです。
このように自然治癒力である3つの働きは自律神経バランスが崩れていると上手く働かないということですね。
逆にいうと自律神経バランスを整えるための行動を積み重ねると自然治癒力は高まっていくということです。
当センターへ相談に来られる人は、自然治癒力がうまく働かなくなり、それによって難病を発病されている方が多いと感じます。
その原因は、自律神経の乱れから始まっているということですね。
気持ちをリラックスしたり、心から笑える時間が少なく、常に精神も体も頑張っている状態が続いていた人
無理な生活を続けていて、ストレスを溜め込んでいる人
そういう人が自律神経のバランスを崩してしまい、交感神経優位な状態が続いた結果が発病に繋がっているのです。
自律神経の乱れから自然治癒力の3つの働きがうまく働かなくなり、そういう日々を過ごし続けた結果だということです。
自然治癒力が低下している時に自覚できること
・怪我や病気が治りにくい。
・身体が疲れやい。疲れが取れない。
・イライラしたり、落ち着かなかったり、落ち込んだりする
・首や肩が凝り、上半身がガチガチ。背中や腰が痛くなる。
・食欲不振・性欲減退。
・胃腸の調子が悪くお腹が張ったような感じがする。下痢や便秘。
このような事を感じたら、要注意です。
交感神経優位になりがちで、自律神経が乱れた場合は、副交感神経を活発する必要があります。
自然な中に身を置き、体が喜ぶ自然なものを食べることで、心と体を癒してあげてください。
副交感神経を活発にさせること
・ゆっくりと腹式呼吸をする
参考ページ:ストレス対策の呼吸法
・ツボを刺激する”爪もみ”
参考ページ:爪もみ健康法
・上半身の力を抜いて体を動かすこと
(座ったままでジョギングするように肩を上下、腕を前後に振る)
参考ページ:上半身がガチガチに凝っている人へ
・”笑う”ことや”笑顔になる”こと
参考ページ:笑顔と脳の錯覚と免疫力
・ぬるめのお湯に浸かって、ゆっくり入浴する
・リラックスできる音楽を聞く
・脳にダイレクトに届くアロマの利用
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