「頑張り過ぎて難病になった人」
「言いたいことが言えずに難病になった人」
難病相談でカウンセリングをしていると、体や心の負担が難病に繋がるんだなぁと強く感じます。
最近は若い方の多発性硬化症の相談が多かったりします。
発病のタイミングが受験勉強中であったり、受験後であったり、
または就職試験を合格し、ようやく社会人になった途端に発病したり・・・
精神や体の頑張り過ぎや無理が積み重なり、身体がSOSを出すかのように発病されてる方が多いのです。
食生活が大きく変わり、崩れやすく発病しやすい体になっていることが原因だと思われます。
多発性硬化症、筋炎、全身性エリテマトーデス、パーキンソン病。。。
体のSOSの表現(症状)は違えど、心の負担や体への負荷が発病の原因になっていると強く感じます。
「頑張ること」や「ストレスを感じること」、「集中し続けること」
これらは、自律神経をとても交感神経優位にさせるのです。
・血管が硬く細くなり、全身に栄養や酸素、免疫細胞が運ばれなくなる
・内臓の働きが弱くなり、唾液も減って、消化吸収ができにくくなる
・血行が悪くなり、冷えや過緊張による筋肉のこわばりがおきる
このように、交感神経優位な状態が継続すると血流やとくに内蔵の働きが弱まり、体の不具合を修復しづらいモードなるのです。
また筋肉が硬直し、精神まで落ち着かなくなるのです。
更に、これからの季節は寒さにより血流が悪くなり、体も硬直しやすくなりますよね。
そこでお勧めなのが、葛湯でお馴染みの”葛”です。
”葛”はマメ科の植物で、その根っこは生薬として”葛根湯”に使われています。
その根を砕いてデンプン質を取り出し、不純物を取り除いて乾燥させたものが葛粉です。
この葛粉は精製する工程を経ても、すぐれた微量成分が残っていて、健康効果があるそうです。
よく知られているのは、血管を拡張して血行を良くする効果で、体を温めてくれます。
また、首や肩などの筋肉のこわばりを和らげる鎮痛効果もあるので
頑張り過ぎて病気になった方の首や肩、背中などの凝った筋肉を緩めてくれます。
そして、ビタミンEをしのぐ抗酸化力も持ち合わせてるので、免疫力や治癒力のUPが期待できます。
ステロイドや免疫抑制剤を服用されている方にとって心配な感染症の予防にもなりそうですネ
その他にも、骨粗しょう症予防の効果も期待できるので、ステロイドを使用している方には特にオススメです。
葛に含まれるでんぷんは消化が良く、胃腸に負担をかけません。
食物繊維も含まれているので、整腸作用も期待できると言われています。
体力低下や食欲不振なときでも、胃腸にやさしく栄養が摂れるところも良いところだと思います。
そんな”葛”を使った葛粉は、葛100%のものを”本葛”と呼び、生産量が少ないため少し高価になります。
じゃがいもやさつまいも、とうもろこしのでんぷんを混ぜたものは安価ですが、効果が違ってきます。
購入する際は、原材料チェックも忘れずに、本葛粉を選んでくださいネ
★基本の葛湯
— 材料 — (1杯・150cc分)
葛粉 15g
水 150cc
甜菜糖、はちみつ等 適量
— 作り方 —
1. 葛湯を飲む器にお湯を入れて、温めておく
2. ボウルに葛粉を入れて水で溶かし、鍋に入れる
3. 弱火にかけ、木べらなどで練りながらゆっくりと加熱する
4. とろみが出て色が透明になってきたら、砂糖やはちみつを加える
5. 温めておいた器のお湯を捨てて、葛湯を注ぐ
* お鍋を使わずに簡単に作りたい場合は・・・
十分に温めた器に直接葛粉を入れ、少量のぬるま湯で溶かす
沸騰したお湯を注ぎ、透明になってとろみがつくまでしっかりかき混ぜる
(器やお湯の温度が低ければ、とろみのある透明な状態にならないので注意!)
”葛”だけで作った葛湯も十分オススメなのですが、梅干しや生姜、柚子などを
プラスしたり、水を米麹の甘酒に変えると、更にプラスαの効果が期待できます。
★ 胃腸が不快なとこきには”梅干し入り葛湯”
梅干しのクエン酸が酸性に傾いた体を整え、消化液を活発に出してくれます。
腸内の悪玉菌を抑えてくれるので、便秘と下痢の両方に効果的
— 材料 — (1杯・150cc分)
葛粉 15g
水 150cc
梅干し 1個(お好みで適量)
醤油 1・2滴
基本の葛湯を糖分を省いて作り、種をとって適度につぶした梅をよく混ぜ、醤油をたらす
★ リラックスと抗酸化には”柚子入り葛湯”
ゆずの香りはリラックス効果だけでなく、副交感神経を活性化させ、血管を広げてくれるそう
黄色い皮だけでなく白い部分も使って、抗酸化・抗炎症力も期待しましょう
— 材料 — (1杯・150cc分)
葛粉 15g
水 150cc
甜菜糖、はちみつ等 適量
柚子のしぼり汁 大さじ1
柚子の皮 細切りにして適量
基本の葛湯を作り、柚子のしぼり汁をよく混ぜ、最後に皮を浮かせましょう
★ からだポカポカ”生姜入り葛湯”
生で摂ると体の末端を温めるけど、内部を冷やすと言われる生姜
でも葛湯だと温かくするうえに、冷めにくいのでお腹もポカポカ
— 材料 — (1杯・150cc分)
葛粉 15g
水 150cc
甜菜糖、はちみつ等 適量
おろし生姜 大さじ1(お好みで適量)
基本の葛湯を作り、すりおろし生姜をよく混ぜる
★ 朝食がわりにもなる”甘酒の葛湯”
腸内環境を改善し、免疫力をUPさせる米麹でつくった甘酒
甘酒に葛をプラスするだけなので、忙しい朝の朝食に超オススメ!
— 材料 — (1杯・150cc分)
葛粉 20g
水 10cc
甘酒 180CC
少量の水で葛粉をよく溶かし、しっかり温めた甘酒を入れてよく混ぜる
葛湯は自分のタイミングで飲めるので、チャレンジしやすいと思います。
もちろん、葛湯に限らず、夕飯のお鍋などに葛を入れても効果的ですよ。
これからの季節は、葛を味方にうまく過ごしてくださいネ