自己免疫疾患、慢性炎症にならないためには

~仮面を被ると、それを都合よく思う人が集まってくる~

「おぎゃ~」と生まれて、赤ちゃんのころは自分を偽ることしません。

そんな姿をみて、大人は癒されます。

自分を偽らない自然な姿は人を癒すのです。

しかし、成長するにつれて周りを意識し始めます。

そして、自分の居場所を確保するために自分を作り上げていくのです。

周りを見ながら自分の居場所を確認する、そしてそこに執着心が生まれていき、居場所を失うことが怖くなっていきます。

その感情が「〇〇でなければいけない」という自分を作り上げていくのです。

気を使い過ぎて相手に合わせてしまう

劣等感から本当の自分を出せなかったり

そういう人は、いつも無意識に自分の感情を押し殺しています。

自分の思ったことを表に出すことも苦手だったりします。

そして「〇〇でなければいけない」と、自分に対して理想像を作り上げてしまうのです。

自己免疫疾患の人の非常に多いタイプです。

そういう状態でいると、そんな自分を都合よく思う人が集まってきます。

本来の自分ではない、周囲に合わせった自分。

そんな自分を都合よく思う人を集めることに繋がるのです。

「周囲に合わせる人」と「相手に合わせてほしい人」が、引き付け合うからです。

「自信がないから相手に合わせることで認めてもらいたい人」と

「自信がないから相手が合わせてくれることで存在価値を確かめたい人」

お互いの都合が噛み合った関係なのです。

要は、お互いの精神状態がお互いを都合よく感じているから繋がっていくのです。

しかし、この関係はお互いが傷つきやすいです。

「合わせられなかった = 自分を認めてもらえない」

「合わせてくれなかった = 自分の存在価値を感じない」

他人の反応や評価で、自分の気持ちが上がったり下がったりする訳です。

ですので、プラスの感情よりマイナスな感情を産みやすいのです。

そして、マイナスな感情を埋めるために、お互いがお互いのハードルを上げていくのです。

本来の素の心ではなく相手に合わせて自分を押し殺すということは、心の問題だけでなく、体にも大きなダメージを与え、発病につながる人が多いと感じます。

 

 

 

~作り上げた自分を捨てる勇気~

「〇〇でなければいけない」と自分を作り上げてしまうと、自分の良さや長所も見えなくなっていきます。

自己評価が低いのではなく「本当の自分が見えなくなっている」ように思います。

「常に心が戦っていて不安を感じている」

「頑張って何かを守り続けようとしている」

そういう風に見える人が非常に多いです。

不安感やストレスは慢性的な体の炎症に繋がります。

自然なものを食していた時代では、それでも病気になっていなかったのでしょう。

日々の体内炎症を抑える力を体が持っていたからです。

しかし、現代は体に取り入れる食べ物も不自然な上に、心も不自然になりやすい環境です。

それによって、体内の炎症が慢性化し、発病しやすくなっているのです。

また、不安や恐怖を感じると自律神経は交感神経優位へと傾きます。

交感神経優位は呼吸も浅く、内臓の機能が抑えられている状態です。

この状態が続くと、食べ物の消化、吸収、排泄機能が低下し、免疫や体の修復がうまく働かなくなります。

それを症状というかたちで、体はSOSを発します。

それが”病気”なのです。

病気にならない為にも、また病気を治すためにも、作り上げてしまった自分をいったん捨てる勇気が必要です。

そして、見失っていた自分らしさに気づくことです。

万が一、そうすることで今の居場所を失ったとしても、素の自分に好意をもって集まってくる人が必ず現れていきます。

そういう人たちに囲まれている方が、心も安心し体の機能も高まるのです。

肩の力を抜いて、本来の自分らしさを表に出せる環境が心と体を元気にしていくのです。

 

 

~自分らしさに気づくポイント~

・一人の時間を作ること
周囲の人の視線や言葉、意識など周りのノイズのない時間を作り、本当の自分が思っていることを感じること。

・好きか嫌いかで選択する
普段は無意識のうちに周りの意見や行動をみて、選択していることが多いです。
本当の自分はどういう選択をするのかを知るためには、好きか嫌いかのセンサーを普段から働かせることです。

・自然な場所に身を置くこと
自然な場所で自然を感じ、自然からの影響をたくさん浴びること。

・不自然な食べものを避けて自然に近いものを食べること
体は食べたもので出来ています。不自然なものを出来るだけ避けて、自然なもので体を作り替えること。

・常識を疑うこと
人の常識は外からの言葉や情報で作られていきます。
周りの情報や周囲の言葉が変わると、人の常識も簡単に変わってしまいます。
普段は当たり前になっていることを一度疑ってみる意識が必要です。
本当の自分はどう思っているかを知るきっかけに繋がります。
それが自分らしさや生きていく上での指針に繋がり、個性となって活きていきます。

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