頑張り過ぎや継続的なストレスが病気に繋がる理由

~難病相談で気づくこと~

難病になられた方は、継続的なストレスだったり、突発的な大きなショックが、発病の引き金になっているケースが多いです。

もちろん、現代人は昔ほど自然な物を食べず、不自然な化学物質を取り込むようになり発病しやすい背景があってのことです。

体は食べたもので出来ていて、食べたもので本来の機能を保っています。

病気になる方が急増している背景に食べ物の変化がベースとしてあり、そこに精神的なことが重なり発病していると思われます。

・食べ物の変化により発病しやすい体であること

・精神的な負担が体にダメージを与えること

この2つが重なり発病する人が多いと感じます。

 

~精神的な負担が体に与える影響~

では、精神的な負担がなぜ体に負担を与えるのか…

医学では「体は体の問題」「心は心の問題」と捉えがちですが心と体は繋がっています。

心の状態が自律神経のスイッチを切り替え、それにより体の状態が変化するからです。

自律神経には「交感神経優位(戦闘モード)」と「副交感神経優位(リラックスモード)」があります。

心が頑張っていたり緊張していたりストレスを感じていると「交感神経優位」となります。

原始時代でいうと狩りをしている時や、外敵から逃げている時にあたります。

現代社会で例えると仕事や運動、勉強で集中している時やストレスを感じている時、ゲームなどで興奮している時など、脳や精神が活発な状態、それが交感神経優位です。

この時、心の状態に合わせて体も戦闘モードになっています。

具体的にどうなっているかというと

・獲物や敵を判別するために瞳孔が開く

・いつでも戦闘できるように筋肉は硬直し、それに圧迫された血管は収縮

・呼吸が速く浅く

・食事や排泄をしたりする余裕はなく胃腸の動きは抑制

要は、心に合わせて体も戦うことを最優先したモードだということです。

ですので、交感神経優位の状態とは栄養の消化や吸収も低く、さらに血流は弱く栄養や酸素不足になっている状態という訳です。

人間は原始時代から受け継いだ遺伝子で現代を生きていますので、心が戦っている時は体も命がけで戦っている状態になるのです。

生きていくための消化や栄養補給、酸素供給、体内炎症の消炎、排泄や排毒などをいったん止めて戦うことに集中している状態です。

 

~原始時代の生活と現代社会の生活~

原始時代は昼間は狩りや外敵から逃げることに集中していました。

そうしないと生きていけなかったからです。

しかし、陽が沈むと外は暗くなり、ゆっくりと食事をしたりリラックスしながら楽しんだりしていました。

ですので、陽が沈む夕方になれば精神も穏やかになり体も交感神経優位から副交感神経優位に移行していたのです。

それにより体は

・瞳孔は閉じる

・呼吸は深くゆるやかに

・唾液や体内ホルモンの分泌が増えて、胃腸や内臓の働きも活発に

・血管は拡張し血の流れも良くなる

このように、生きていくために大切な体の回復や修復を優先したモードに切り替わっていたのです。

ですので、このリラックスモードの時に昼間の戦闘モード時に受けた体の不具合を修復し始めるということです。

昼間:体を犠牲にし生きていくために戦う

夜:戦いによって生じた不具合を修復し心と体を癒す

この一日のバランスで健康を維持していたのです。

要はメリハリのある生活だったことが病気を防いていたのです。

しかし現代人は、夜に日が暮れても明かりがあり、それによって昼と夜の差があまりなくなってしまいました。

頑張ろうと思えば夜になっても頑張り続けることが出来ます。

SNSなどで多くの人と繋がることも出来てしまいます。

昼間のストレスを解消すべく、夜の自由な時間に活動的になりがちです。

ゲームなどに夢中になって興奮することだってできます。

また、昼間に感じるストレスが原始時代とは違い現代社会特有の人間関係でのストレスが多くなりました。

社会や地域、職場や学校、家庭など、さまざまな環境の中でつながる人間同志でのストレスは、瞬時に切り替えれるような単純なものではなく複雑です。

これらの要因から、本来は夕方以降に副交感神経優位になるはずなのに、ずっと交感神経優位のまま自律神経が切り替わりにくいのです。

そうなると、生きていくための体の回復や修復が優先されず、また昼間の不具合を残したまま一日が終わってしまうのです。

交感神経優位のままなので、精神緊張や興奮から筋肉は硬く硬直したままになり、生きていくための消化や栄養補給、酸素供給、疲労やダメージの回復や老廃物の排出などが十分に行われません。

 

したがって、体内毒素は血流に乗って排毒されず、細胞は栄養不足、酸素不足が続きます。

現代人の食生活もカロリー過多で栄養不足になっているので尚更のことです。

現代の社会生活によって、四六時中頑張ってしまったり、ストレスを抱え続けたりする為、精神や体が休まることがなく、昼も夜も交感神経優位な戦闘モードになりがちな生活をしています。

本来、人間は自律神経の切り替えによって、体の不具合を修復し老廃物を排毒しながら生きてきたんです。

毒素が排出されずに、酸素不足や栄養不足、体内ホルモン分泌も弱い状態が続くわけですから、様々な病気が増えるのも当たり前で、このように交感神経優位な状態が続くことが発病率を上げていると思われます。

 

~こういう方は要注意~

受験生の難病相談が増えています。

昼も夜も仕事を頑張りすぎて、難病になった方の相談も多いです。

言いたいことを言えずに継続的にストレスを抱えた方の発病も多いと感じます。

そういう方は心も体も戦闘モード(交感神経優位)のままで、それが心や体の癖となっています。

・上半身の凝りが酷い人

・便秘や下痢を繰り返す人

・寝つきが悪い人

・夜中に何度も目を覚ます人

・体の疲れがとれない

・音に敏感な人

・不安になりがちな人

・夜でもイライラしがちな人

・喉が渇きやすい人

こういう方は要注意です。

体が交感神経優位な状態で、凝り固まっているからです。

夜にリラックスできる時間を作ったり、出来るだけ早く寝ることも大切です。

また、ストレスを感じている人は、一度、重たい荷物を降ろして心も体もリラックスできる自分を取り戻しましょう。

ストレス対策呼吸法
https://kokufuku.jp/2018/10/12/blog-34/

爪もみ健康法
https://kokufuku.jp/2018/07/13/blog-2/

難病克服支援センター
戸田

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