相談に来られる方のほとんどの方は、上半身がガチガチに凝っておられます。
では、なぜ不調や病気、難病の人は上半身がガチガチに硬いのか?
それは、頑張り続けていたり、継続的にストレスを抱えていたことで、上半身の硬直が体の癖になっているからです。
頑張る・ストレス
↓
交感神経優位
↓
上半身を硬直させる
↓
頑張り続ける・継続的ストレスを感じ続ける
↓
上半身の硬直状態が続く
↓
上半身の硬直が癖になる
↓
不調・病気・難病
このような流れで、相談に来られている方が多いのです。
中には寝ている間もグッと歯を食いしばっていたり、上半身に力が入ってしまい何度も起きてしまう人もいます。
人は頑張っている時やストレスを感じている時は、自律神経が交感神経優位になります。
その状態は、上半身に力が入り、体が緊張状態なのです。
それが体の癖になってしまっているのです。
言い換えると、上半身がガチガチになり、それが癖になるほど、ずっと頑張ったり、ストレスを感じ続けていたということです。
人は昼間にストレスを感じても、夜にリラックスしていれば、硬くなった上半身は柔らかく解れるのです。
緊張と緩和のバランスがとれている、つまり交感神経優位と副交感神経優位のバランスがとれていると、上半身の強直癖がつくことはありません。
この緊張と緩和のバランスがなく、ずっと心も体も緊張した状態が上半身の硬直癖を作るのです。
筋肉の中やその付近には、血管やリンパ管、神経が流れています。
・血管(栄養、酸素、体温を全身に運びます)
・リンパ管(老廃物や疲労物質を回収します)
・神経(体の状態を連絡する係)
筋肉が硬直し固くなってしまうと、その中の血管やリンパ管、神経が圧迫されるのです。
そうなると、血管の中には血液が流れているので、栄養や酸素が届かず体の修復がうまく進みません。
また、血流が悪いと体は手足など末端が冷たくなります。
リンパ管がうまく機能しないと老廃物などの不要なものが回収されません。
デトックスされずに毒素が体の中に溜まっていくのです。
神経が圧迫されると、その伝達が悪くなり不調の情報が脳に伝わりません。
その結果、修復の指令が出せないのです。
上半身がガチガチに硬直しているということは、この状態が継続しているということなのです。
細胞の栄養と酸素不足、老廃物の体内蓄積、不具合の伝達不良。
とうぜん、これが続くと体は悲鳴をあげてしまうので、不調や病気、難病に繋がっていくということです。
・上半身の力を抜いて体を動かすこと
ウォーキングや軽いジョギング、外に出れなくても家で同じような動きをすること
意識すべき点は上半身の力を抜いて動かすことです。
・息を長く吐くことを意識する(ストレス対策の呼吸法)
息を吸うは交感神経、吐くは副交感神経です。
ですので、吸う時間の倍の時間を吐く時間にかける呼吸法が最適です。
例えば、5秒吸って10秒で吐く、慣れてくると8秒吸って16秒で吐く
・爪もみ
・指圧など外部の力で体を解そうとすること
外部の力で体を無理やり解そうとすると、体はそれに反発し逆に硬くなろうとします。
ですので、押すより摩る程度のマッサージを継続的に続けることが大切です。
それを日々繰り返し筋肉が解れていくにつれて、少しずつ強く行うのはOKです。
食べたもので体や精神は変わります。
しかし、血管やリンパ管、神経が圧迫されて、うまく機能していないと、食べたものも活かされないのです。
また、ストイックな食事改善は逆効果です。
頑張り続けたり、継続的なストレスが原因ですので、頑張り過ぎないことが大切です。
ストイックだと更にストレスを生み、頑張ろうとする方向へ向いやすいです。
これでは筋肉も緩みません。
心と体は繋がっています。
心がストレスを感じ続けると体も硬くなっていくのです。
頑張り続けると、体だけでなく心のゆとりまでなくしていきます。
この悪循環が継続して不調や病気、難病になったのなら、その悪循環を好転させて好循環に変えていくイメージが必要です。
その為に、硬くなった体を解すことや食事改善、デトックスと腸内環境改善を同時に行い、それらを日々積み重ねることが大切なのです。
体が解れると心にもゆとりが出ていきます。
また、心が解れると体の力も抜けていきます。
そういう循環に変えていくことで、不調や難病ですら治せる体に変化していくのです。
たくさん頑張ってきた心と体にまずは「おつかれさま」しましょう。