難病のとらえ方、向き合い方

~医療が出来ること・出来ないこと~

日本では行政施策として1972年に難病対策が打ち出され、1995年に「難病」が定義づけされました。
発病原因も治療方法もわからない、希少で長期療養となる病気を「難病」としたのです。
難病と定義された病気は、医療での根本治療が見込めないことが理由で「治らない」と患者へは伝えられます。

しかし「原因不明」で「希少」だから「治らない」ということになるのでしょうか。
「難病」=「治らない」のではなく「難病」=「医療では治せない」が正しいのです。
なぜなら、世の中には難病を克服し、薬や治療を必要とせずに元気に過ごしている人がたくさんいるからです。

医療には、出来ることと出来ないことがあるということです。
外部から侵入した菌やウイルスなどによる感染症の治療や予防は、医学の進歩によるものです。
かつては治療が困難だったり、たくさん死者が出た病気も、その多くに治療法が確立されました。

ただ、原因がわからないとされている病気には根本治療はなく、症状を抑える対症療法になるのが現状です。
しかし、無理やり症状を抑える行為は、体への負担が強く、副作用が出たり、身体の機能を衰えさせてしまいます。
また、薬は依存性もあり、手放せない体になってしまうこともあります。

このように、根本治療が有る病気と無い病気では、医療が出来ることに大きな違いがあるのです。
ですから、医療が「難病=治らない」としている病気になった時、どこまで医療を頼るかが重要なのです。

 

~この50年に起きていることと体への影響~

「難病」という言葉がよく使われるようになったのは1970年以降です。
そして、50年が経った今、「難病」という言葉が一般に浸透し、癌や自己免疫疾患、神経疾患などの患者数が増え続けています。
その背景には、この50年の食生活や生活習慣の大きな変化が関わっているのではないでしょうか。

食べ物で体は作られ、体を動かすことで体内が巡り、寝ることで代謝、修復、回復します。
それは、ごく当たり前のことで、人間はそうやって生きのびてきた動物です。
この当たり前のことが、崩れ始めたのも50年ほど前からです。
あらゆる病気が増え始めたのと同じタイミングなのです。

簡単、便利、安いという価値観が最優先されて、「不便を無くすこと=豊かさ」という時代になっていきました。
食べ物は、腐りにくい、変色しにくい、安くて美味しいを求めて工場で作られるようになりました。
その結果、添加物や農薬、化学肥料などをたくさん使うようになり、体には人工的な化学物質が大量に入り始めました。

陽が沈んだ後の時間も明るく、本来は休息時間である夜も起きてられるようになっていきました。
そうして、生活リズムが後ろへとずれていき睡眠時間は短くなりました。
それによって、活動時間と休息時間の区切りがなくなり、自律神経バランスが崩れやすくなっているのです。

また、効率的に行動が出来るように交通機関が整えられ、歩くという移動手段が減っていきました。
その影響で、下半身の筋肉が減り血液循環が悪くなっているのです。
食べ物が変わり、睡眠時間が短くなったうえに、体を動かすことも減っていったのです。

この50年に大きく変化したことと体への影響は
・人工的な化学物質が大量に入り始めたこと
・生活リズムの変化による自律神経バランスの乱れ
・運動不足による血流の悪化(血・水・気の流れの悪化)

医療では原因が分からないとされていても、これらの大きな変化を原因として捉える方が自然だと思いませんか。
また、これらを原因として捉えることで、薬や治療だけに頼るのではなく、自ら原因を取り除くことが見つかるのです。
そして、それらの原因に気づき、見直した方が難病を克服しているという事実があるのです。

 

~難病の方に知っておいて欲しいこと~

・「難病」とは、医療で発病原因や治療法が見つけられず、希少で長期療養になる病気のことで、「治らない病気」とは限らないということ

・この50年、食生活や生活習慣が急激に変化し、それと並行して癌や自己免疫疾患、神経疾患などが急増しているということ

・世の中には難病を克服した人がたくさんいて、その人たちは薬や治療を必要とせずに元気に過ごしていること

・難病を克服した人は、食生活や生活習慣を見直し、精神面でもストレスを抱え込まないように意識されているということ

・体内の巡りを良くするには、運動や睡眠などの生活習慣と食生活が大切で、その巡りによって治癒力は上がるということ

・時には必要な薬や治療も、それが根本治療でなければ体への大きな負担となり、新たな不具合に繋がることがあるということ

これらのことを踏まえたうえで、「医学の力」をうまく借りながら「食生活や生活習慣の見直し」を行うことが、医学では治らないとされている難病の根本治療なのだと思います。

そして、発病前にストレスを抱えていたり、無理をし続けていたとしたら、それらも病気の原因かもしれません。
それらを見直すことも根本治療になるのではないでしょうか。

 

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