難病克服の為に まず知って欲しいこと

西洋医学では”難病は治らない病気”とされ、薬で症状を抑えてくれますが、それは”完治”ではなく”寛解”ということです。
ずっと薬を飲み続けることによる副作用や別の病気の併発、または再燃など、なかなか病気から離れられないのが現状です。

これまでの長い歴史の中では飢餓やウイルスが人の生死に影響してきましたが、現在の日本では心配に至りません。
ただ、これまでになく癌やアトピーの急増、自己免疫疾患などの難病や発達障害が増加してきています。
なぜ、近年に病気になる人が増えているのか…

 

《時代の流れの急激な変化》

どの時代も安定して食べられた訳ではなかったので、人類は生き残るために体も頭も進化し続けたのです。

600万年くらい前と言われる狩猟採集生活では、男の人たちは狩りに出かけ、女の人たちは植物を集めて、人々は自然なものを食べていました。

1日の大半を余暇として楽しみながら、食料を求め、生活の場を移動していきます。
幾度となく飢餓を乗りこえ、効率よく脂肪を溜めこめられる飢餓に強い遺伝子を持った者だけが生き残ったのです。

火を使って食べ物を食べるようになり、木登りをせずに地面で生活しだしたのことで、胃や歯が小さくなり、知恵がついたことで頭が大きくなっていったように、歴史のゆるやかな流れの中で身体が変化した過去があります。

1万年前からと言われる農耕生活は、限られた土地を有効活用することから始まりました。
定住できない狩猟採取生活から、定住するための食糧確保に知恵を絞った結果、農耕生活に変ったのです。
長い年月を経て、ゆるやかに食生活は変化していき、それに人間も対応していけたのです。

けれど、ここ50~60年は類を見ないほど大きく変化しました。
とてつもなく長い人類の歴史で考えると、ほんの一瞬といってもよいくらいの間に急変したのです。

自給自足の生活ベースから産業や流通の成長による商品の購入が生活のベースへと変わりました。
生産性や価格競争、見栄えや品ぞろえなど、購入できる商品の選択肢がひろがったのです。

これらの急激な変化に身体が対応できなかったことが、今までにない病気(難病)が急増した理由だと思われます。

 

《急激な変化が体に与えたダメージ》

作物の栄養価が低下
自然の恩恵を受けた食物や農作物を食べていた。
農作業の効率化が農薬や化学肥料の使用が土壌を変化させている。

化学物質による機能低下
より安価で効率よく食品を作ったり保存するために、化学物質が使われるようになった。
添加物が腸内環境を悪化させるように、添加物や農薬、大気汚染や薬などの化学物質が、
内臓をはじめ身体の機能を低下させている。

偏った食事
植物や農作物を料理して食べる食事から、外食やコンビニなどの普及で手軽に食事が摂れるようになった。
糖質や脂質過多が原因のカロリー過多、栄養不足状態になりやすくしている。

食べすぎ傾向
ある物を必要なだけしか食べれなかった食事から、好きな物を好きなだけ食べられるようになった。
消化器官に負担をかけ、消化・吸収が悪くなったり、生活習慣病などの疾病の原因になっている。

体を動かすことが減った
獲物を追ったり、植物を集めたり、育てたりする生活は運動量が多かった。
生活が便利になるにつれ、体を動かすことが減り、運動不足で血流や代謝が悪くなっている。

生活リズムの多様化
日の出入りに合わせた生活リズムで自然と調和して生きてきた。
24時間営業する店舗、インターネットの普及、パソコンやスマホの利用など、
生活リズムが不規則になりやすく、自律神経に不調をきたしている。

もし、長い年月をかけて食生活や環境が変わっていたなら、化学物質に対応できる酵素や免疫を体が作ったり、太った大きな体を支えるために極端な短足になったりと、現代人の形態が変わっていたのかもしれません。

現代を生きている私たちは、飢餓に強い遺伝子の生き残りで、飽食に弱いと言えます。
安全で栄養価の高い食べ物を腹八分目を食べ、適度に体を運かし、しっかり睡眠をとることで、健康な身体に導かれているのです。

痩せた土地に作物を植えてもよく育たないように、体の細胞を元気にしないと病気から離れることができません。
健康な身体に導くには”食べ物”の影響が大きいと考えています。

ですので、難病克服支援センターでは、食事指導や食品選びがサポートの基本とし、それと同時にメンタル面にも重きをおいています。
ストレスになるような極端な食事療法ではなく、「不自然なものを避け、自然なものを取り入れる」ことを大切にしています。

現代社会は技術革新によって経済が成長し、より便利で快適な生活ができるようになった反面、学歴社会、競争社会、情報化社会などと言われるようにストレスを感じやすい環境になってきています。
希薄な人間関係や孤立感、達成感の低下などもストレスや心のダメージになりがちです。

難病克服には食べ物で健康な身体を作るだけでなく、メンタル面でも寄り添っていく必要を感じています。

難病克服支援センター
スタッフ K子

全ての記事を見る