難病になると、治すための何かを外に求める人が多いです。
治したい一心で健康食品やサプリメントを摂る発想になってしまいがちなのです。
「これが体に良い」とか、「これを食べると良い」みたいな健康番組の影響も大きいと思います。
しかし、人間の体は足りない状況には強いのです。
何度も飢餓の時代を生き延びてきた遺伝子の生き残りだからです。
人間は足りない状況に対して、生きるための進化をしてきた動物なのです。
その反対に満たされすぎたり、溢れることには弱いのです。
30万年間の歴史の中で、そういう時代がなかったからです。
これが、足りすぎる飽食の時代になったこの50年に、アレルギーや癌、難病が増えていった原因なのです。
健康になるには栄養が不要と言っているのではありません。
それよりもっと大切なことがあるということなのです。
それが「体に悪い物を入れない」ということなのです。
現代人は栄養だけでなくカロリーや人工的な化学物質が体内で飽和状態です。
そこに不調になれば薬をまだ足そうとします。
そういった行為や生活習慣が不調や病気を招いているのです。
現代人は、足りないから病気になっているのではなく、余計なものを摂りすぎることが体の負担になっているのです。
現代の環境や食べ物を考えると、足すことよりも「引く」意識の方が重要になってくるということです。
「余計なものは体に入れない」
「余計な心配ばかりしてストレスを溜め込まない」
「余計な義務を背負い混み、抱え込まない」
まずは、余計なものを足さないこと、そして「引く」の意識を持ちましょう。
添加物や農薬、大気汚染、薬など、余計なものとして入ってきた化学物質をデトックスする。
不調の方の中には、これが意外とできていない方が多いのです。
体に良い物を摂って治そうと、引く意識よりも足す意識が強いからです。
また、食べ物だけでなく、思考にも同じことが言えます。
性格や思考癖から、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいるのです。
病気や不調になった自分と向き合い、気持ちを楽にすることが必要です
嫌われてしまうのではと、自分の気持ちをしまいこんで溜めてしまう。
周りの評価を気にしすぎて、必要以上に頑張って背負いすぎてしまう。
病気になるほど、心が辛くなるものを抱えてしまった原因があるはずです。
物理的なことだけでなく精神面でも「引く」の意識が大切だということです。
・人工的な化学物質を避けて、余計なカロリー摂取をしないこと
・人工的な健康食品より自然なもので栄養を摂り、しっかりとデトックスすること
・「〇〇ねばならない」などの義務感やプレッシャーを減らし、心を休めること
そして、希望を持ってこれらを継続し続けることです。
人は情報を抱えれば抱えるほど、未来が不安に包まれるそうです。
溢れるさまざまな情報に一喜一憂して、過去や未来に感情が振り回されてしまうのです。
そうなると、一番大切なはずの今が見えなくなってしまいます。
そうならないためには
「今日も身体に良い食事を摂って、適度に体を動かせた」
「今日も自分の心に素直に行動できた」
そういった正しい行動とプラスの感情が必要なのです。
不安にならないことは難しいことです。
だからこそ、今できる正しいことを積み上げていくのです。
身体にとって負担な余計なものを減らし、良いものを積み上げていくことこそが大切なのです。
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