世の中にはいろんな民間療法や食事療法があり、体に良いとされている健康法がたくさんあります。
本やネットで探すと、超小食、玄米菜食、糖質制限、ケトン食などなど。。。
病気が治ったとか、体に良いとか、そういう情報で溢れています。
そこで考えてほしいのは、誰にでも合うように書かれている健康法、そんなものがあるのか?ってことです。
例えば、「超小食が良い」という情報
体の成長が止まった大人と違い、成長段階の子供にとって超小食が合うのかどうか?
筋肉疾患の人は細胞破壊が強く、超小食で細胞再生が追い付くのかどうか?
また、「玄米菜食が良い」という情報
胃腸の弱い人が、繊維質の多い玄米菜食を行うと胃腸に負担にならないのだろうか?
筋肉疾患でCKが高値(筋肉細胞がたくさん壊れている状態)なのに玄米菜食でタンパク質は足りるのだろうか?
ネットで様々な情報を簡単に得ることが出来る時代だからこそ、「良い」という言葉だけを信じることは危険なのです。
誰にでも合う健康法や民間療法があるのなら、癌やアレルギー、難病患者が急増し続けるわけがありませんよね。
ということは「良い」と書かれている情報の中には、自分にとって「悪い」もあるということなのです。
例えば、当センターに相談に来られる方の中に「水をたくさん飲むと健康に良い」を実践している方がいます。
理由を聞くと「毎日、水を1.5ℓ飲むと体に良い」と聞いたからと言われます。
「今まで水分をあまり摂らなかったので、今は頑張って飲むようにしている」とも言われます。
確かに体の60~70%は水で、生命維持のために重要な役割を担っています。
水分が不足すると血液が濃くなったり、便秘になったり、老廃物が排出されにくかったりします。
ですので、体の水分が不足しないように水を摂ることは大切なことです。
しかし、水を1.5ℓ飲むと良いのは誰にでも当てはまることではなく、出せる体の人にとっての健康法なのです。
体の巡りの良い人が水を意識して摂ることで、更に水の流れが良くなり、その影響で血や気の流れも良くなるからです。
しかし、当センターに相談に来られる方は、病気や不調で巡りが悪くなっている人が多いのです。
このように出せない状態が続き、発病している人が多いのです。
水分があまり摂れない、汗をかかない、尿の回数が少ない、便通が悪い。。。
そういう人が単に体に良いという情報だけで「水をたくさん飲む」という選択をするとどうなるのか?
・体内に水が停滞することで内臓が冷えて免疫力が低下する
・無理な内臓の働きにより更に内臓機能が低下する
・消化酵素が薄まり消化不良を起こす
・入った水分を出せないので浮腫む
このように、体に良いと思って行っていることが今の体に合っていないと更に体を悪化させることに繋がるのです。
これでは治すために体を応援するどころか、体の足を引っ張ることになりますよね。
このような人が、実際に多いのが現実なのです。
大切なことは、「いま、自分の体の中で何が起こっているのか?」に目をむけることです。
そして、それに合った健康法を見極める目が重要なのです。
知識や情報だけに頼ってしまうと、「身体に良い」という情報だけで選んでしまいがちです。
それは、治す方法(療法)を探して、それで治ると思っているからなのです。
そして、結果が出ないと何が正しいのか分からなくなり、次々と治りそうなものに手を出してしまうのです。
ネットで様々な情報を簡単に得ることが出来る時代ですが、それゆえに何を選択するかが大切なのです。
情報迷子にならないためには、自分の体に「いま何が必要か」を想像して、情報を見極める必要があります。
ですので、何かを試す場合は、今の体の状態をイメージして、判断する必要があるということです。
それらを踏まえたうえで、願いを叶えるために大切なことは
・新しい何かを試そうとするなら、なぜそれが今の自分に必要なのかをイメージして腑に落とすこと
・人が勧めるから、みんながそうしているから、そういうものに捉われないこと
・何を行うにしても、それが多大なストレスになるなら避けること
・治る過程の中で、いま自分がどの位置にいるのかを想像しながら前に進むこと
・病気になった原因が自分にもあるなら、それに気づき正すこと
知識や情報だけでなく、イメージする力と判断力、そして信じて前に進む力が大切です。
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