難病相談に来られる方ですが、凄く真面目な人や気遣いが出来る人、勉強やスポーツが優秀で頑張り屋さん
そういう方の割合が多いです。
共通して言えるのは、自分に厳しくできる人、人より頑張る力がある人、周囲の期待に応えようとする責任感の強い人。
カウンセリングすると、そういうタイプの方が多いと感じます。
また、自分の気持ちを表に出せない人も多いです。
ではなぜ、そういう人が病気になりやすいのでしょうか?
体にダメージを与える主な原因として、「酸化ストレス」があります。
この酸化ストレスは活性酸素が体内で大量発生することにより生まれます。
多くの研究で、癌や自己免疫疾患、アトピーやアレルギー疾患、それらの原因として活性酸素による酸化ストレスが関係していることが分かっています。
また、パーキンソン病やALSなどの疾患も酸化ストレスを下げることが症状改善につながるというデータが集まってきてるそうです。
活性酸素は本来、感染防御や栄養代謝など人間の生命維持に必要不可欠なものです。
例えば、食物に付着している細菌を活性酸素が殺菌してくれます。
外敵から身を守ってくれていて、そのお陰で安全に食事ができるのです。
しかし、活性酸素の酸化力は強力なので、増えすぎると健康な細胞まで酸化させてしまうのです。
要は、外敵を破壊し攻撃してくれる味方が、大量に発生することで体にまでダメージを与えるということです。
酸化力が強すぎると、それを消すための抗酸化が間に合わなくなるのです。
抗酸化力で消すことが出来なかった活性酸素は酸化ストレスとなり、体内炎症を起こしたり遺伝子を傷つけたりするのです。
まとめると、身を守るはずの活性酸素が大量に発生すると、酸化力が強すぎて抗酸化が間に合わずに体に不具合を起こすということです。
では、この活性酸素が大量に発生する原因は?
・継続的なストレス
・過度な運動
・睡眠不足や不規則な睡眠
・添加物や農薬などの化学物質
・大気汚染
・薬
・過食
・紫外線
これらがの要因が多く、活性酸素が大量発生し、それを消すための抗酸化力が足りないと病気になりやすいということですね。
大気汚染や添加物、農薬、紫外線など、それらは性格や気質に関係なく、みんな同じような環境で生きています。
もちろん、これらも活性酸素を大量に発生させる要因となります。
しかし、それにプラスして真面目で頑張り屋さんは我慢強さからストレスを溜めやすかったり、頑張ることで睡眠不足になりやすいのです。
また、アスリートや体育会系の人は、競争心が強いいことで過度な運動を続けてしまうのだろうなと思います。
それと、受験生など頑張っている時間の長い人は(適度に手を抜かない人は)自律神経が交感神経側に傾いている時間も長く、体の機能が十分に働けない、それも難病になりやすい原因です。
難病になった人を知ることで、ストレスや過度な運動、睡眠不足、そういった事が病気と大きく関係していることを強く感じます。
また、そういう人ほど、抗酸化力のある食生活や生活習慣が大切なことも分かりますよね。
「なぜ、同じようなものを食べていても病気にならない人がいるのですか?」
そう聞かれることも多いのですが、それは先に書いたように
・他の人より活性酸素が大量に発生する原因が生活の中にあり、それが継続したこと
・1日のうちで精神または体が頑張っている時間が長く、それに伴い交感神経優位な時間が長く体の機能が十分に働いていないこと
・抗酸化力のある、自然の食べ物をあまり食べずに、簡単な食生活を続けたこと
そういったことが、多かったからだと思います。
これらの原因は薬や治療で消せるものではありませんよね。
大切なことは、酸化ストレスを減らし、抗酸化力を高めることです。
難病を克服した人は、自分の中にある原因を正していくことで、元気な体を取り戻しているのです。