薬で治る病気と治らない病気

~薬が出来ること、出来ないこと~

身体に何かしらの違和感や不具合を感じたり、その状態のことを”症状“と言います。
この症状の程度などによって病院に行くか行かないかを決める方が多いと思います。

行かない場合は、もともと持つ自分の治癒力で、症状が消えるのを待つからでしょう。
軽い風邪や腹痛、下痢などでは、食べ物を気遣ったり、体を温めたり、睡眠を多めにとったりすることと思います。
症状を和らげる工夫をしながら、自分の治癒力で回復する場合があるからです。

それでも症状が治まらなければ、一時的に市販薬を試したり、病院に行かれることと思います。
病院では、症状によって病名を判断したり、判断できなければ検査をしてくれます。
つまり、西洋医学では病名をつけるところからスタートするのです。

病名が確定すると、それに合わせた治療や薬が決まります。
ただ、症状や検査結果で病名が確定しても、原因が明確な場合とそうでない場合があるのです。

ウイルスや病原菌などの外敵が原因だとわかる場合は、治療や薬が効果的です。
薬が病気の原因をやっつけることを目的に、自分自身の治癒力と一緒に外敵と戦ってくれます。

しかし、根本的な原因が特定できない場合には、症状を抑えることが、治療や薬の目的になってしまいます
症状を抑え続けるということは「薬を飲み続ける」ということで、その薬が本来持っている体の力を弱めたり
体の負担になるという副作用にもつながってしまいます
まして、難病となると症状も強く出るため、治療や薬もとうぜん強いものとなってしまいます。
症状を抑えるための治療や薬が、新たな症状を作り出してしまうこともあるのです

これでは病気が治ったということには到底なりません。
症状の元になった根本原因がウイルスや菌のような外敵なのか、そうでないのかで、治る病気と治らない病気に分かれるのです

 

~薬で治らない病気はどうしたら良いのか~

薬で治らない病気は、薬で抑えるのではなく、まずその原因をさぐる必要があると思います。
薬で症状を抑えるという対処法だけでは治りません
何が根本原因だったのか、何を正していけば良いのかに気づくことがポイントです

その多くは、発病する前の過去に根本原因があることが多いと思われます。
大きく分けて、”物理的な要因”と”精神的な要因”があり、その2つが重なり合って発病していると思います。

・食事の乱れ(暴飲暴食や栄養不足)
・加工品やインスタント食品の摂りすぎ
・生活リズムの乱れ
・市販薬や処方薬の多用
・頑張りすぎによる継続的な過労
・精神的ストレス
・トラウマやマイナス思考
・心理的ショック

身体はうまくできているので、一時的であればバランスを崩してしまうことはありません。
しかし、これらが継続することで少しずつ身体に負担がかかり、バランスを崩して発病しているのです。

ですので、発病前の生活を振り返り、何が身体に負担をかけていたのかに気づくことが大切です。
そして、それらを正していくことが、病気に対しての根本治療なのです。

 

~どのような人が体に負担をかけやすいの~

・厳しく育てられて、頑張ることが当たり前になっている人
・否定ばかりされて育てられ、自己否定感が強く、自己肯定感が低い人
・便秘やアレルギー、鎮痛剤などの市販薬が常習化している人
・感情をあまり出さずに、自分の気持ちを表に主張しない人
・優しいがゆえに、周囲の気持ちばかりを優先し、それに合わせてしまう人

誰にでも多かれ少なかれあることですが、これらが強過ぎる人は体に負担をかけやすいと思います。
どれも悪いことではなく、行き過ぎなければ長所なんだと思います。

しかし、それが行き過ぎてしまい、継続すると心も体も悲鳴をあげて体のバランスを崩してしまうのだと思います。
昔と比べてカロリー過多で栄養不足、運動不足、睡眠不足になりがちな現代人は尚更ですね。

なぜ薬で治らないのか、症状を抑えるだけになってしまうのか
その理由は、病気の原因がウィルスや菌のような外敵ではなく、それそれの生活習慣や心の習慣にあるからです。
そして、西洋医学では生活習慣や心の習慣を見つけて、薬で正してくれることはありません。

これらに気づけるのは、病気になった本人だけなのです。
気づかないうちに習慣となってしまっている食生活や心のあり方を見つめ直して、諦めずに根気よく正していけるのも本人次第なのです。

治療や薬に頼り切ってしまうだけでは根本原因はなくならず、治らない病気を作っていることに気づいてほしいと思います。

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