感染予防の心構えとビタミンD

~感染症、発症する人しない人~

空気が乾燥し、気温が低くなる冬の時期は、感染症にかかりやすい時期ともいえます。

昨年末もノロウイルスが流行り、インフルエンザも例年より早く流行りはじめています。

今は新型コロナウイルスの感染に世界中が過敏になっています。

感染症が流行ると、感染しないようにと人々の意識は”予防”に向きます。

菌やウイルスの不着を防ぎ、体内に取り込まないようにと手洗いやアルコール消毒をします。

また、咽頭についた菌を洗い流したり、乾燥防止のためにうがいもします。

そして、鼻や口からの侵入を防いだり、乾燥防止、拡散防止にとマスクをします。

どれもが推奨されることで、”予防”という意味では大切なことばかりです。

ただ、100%予防できるかというとそうではないので、感染しても発症しない為にどうするかも重要です。

感染症には、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症するものもあります。

しかし、大半のウイルスや細菌は、感染しても”発症する人”と”発症しない人”に分かれるのです。

発症する人しない人の違いは何かというと、免疫力(抵抗力)の差なのです。

感染症対策が騒がれるこの機会に、免疫力を上げておく習慣を身に付けておきたいですね。

 

 

~ウイルスや菌に負けない体づくり~

免疫力は20歳を過ぎると、徐々に低下していくので、年齢を重ねるにつれて、より意識することが大切です。

いざという時に防御する力が発揮できるように、普段の生活を見直しましょう。

・よい睡眠をとること

・暴飲暴食を避けること

・質の良い食事を摂ること

・体を温めること

・ストレスを溜めないこと

当たり前のことばかりですが、体にも心にも優しい生き方が免疫力を上げるのです。

また、この免疫ですが「抗体」と「抗菌蛋白質」というものがあります。

抗体は、一度戦った敵を記憶していて特定の病原体を迎え撃つ免疫です。

抗菌蛋白質は、初めて侵入してきたウィルスや菌を攻撃する免疫です。

新型コロナのような初めてのウィルスには、抗菌蛋白質(自然免疫)を高めておくことも大切です。

 

~免疫力とビタミンD~

抗菌蛋白質の合成には「ビタミンD」が関係していることが近年わかってきました。

ビタミンDをしっかり摂ることが、抗菌蛋白質(自然免疫)を高め、ウィルスや菌に負けない体に繋がるそうです。

ビタミンDは、カルシウムや骨の代謝に欠かせない栄養素ですが、マグネシウムと一緒に摂ると効果が高まるそうです。

その点からもおすすめするのが、内臓ごと食べられるししゃもやしらすです。

椎茸やキクラゲなどのきのこ類も、ビタミンDだけでなくマグネシウムも豊富です。

また、ビタミンDは食べ物から摂る以外に,日光を浴びることで体内に合成できます。

日光浴の目安は、日が高いお昼の時間に10~15分程度だそうです。

強すぎる紫外線は負担になりますが、ガラスごしの紫外線ではビタミンDは作られません。

そこでおすすめなのが、窓を開けて手の平を空にかざす手のひら日光浴!

手のひらはメラニン色素が少ないので日焼けを最小限に抑えられのです。

ビタミンDは感染予防のために抗菌蛋白質(自然免疫)を高める以外にも、アレルギー症状を改善や皮膚のバリア機能を高める効果もあるそうです。

また、腸粘膜の結合状態を改善する効果もあるので、免疫力の低い現代病の方は積極的に摂りたい栄養素ですね。

 

 

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