今から13年前
難病だった次女が小学一年生の頃、特別支援クラスには10名ほどの子がいました。
六年生になった時には、一つの教室が埋まるほどの30名を超える人数になっていたのです。
6年間の間に3倍に増えていたのです。
全学年18クラスなので、18人に1人の割合となります。
そして、その後も、ますます増え続けているというのです。
全国にいる相談者とやりとりしていると、どこの学校も同じような状況だと言われます。
次女の学校だけが特別ではないということです。
この15年の間に、グレーゾーンと言われる子どもが急増していると言われています。
では、子どもだけなのかというと、そうではないのです。
あおり運転をする人、暴力的な保育士や介護士、虐待する親など、ニュースをみていると
ブラックな大人の陰にも、グレーゾーンの増加を感じます。
それは、この50年程の間に食べるものや生活環境が、人間にとってグレーになっていっているからだと思います。
戦後の経済成長は、生活を安定させ、豊かにしてくれました。
低コストで量産しながらも、見栄えや味を本物と同様に再現させた調味料や加工食品
交配や遺伝子組み換えなどの品種改良で、1年中市場に出回る野菜たち
人の代わりをしてくれる便利な家電や自販機
時間に関係なく買い物ができたり、会ったこともない人とつながれる
どこまでがホワイトで、どこからがブラックなのか・・・
大人たちがそういう事に気づき、自分たちが作ってきた社会を見直すべきではないでしょうか
不自然な食べ物を食べ、型にはめられた集団生活や希薄な人間関係の中でストレスをかかえる大人たち
そんな大人たちが作った社会で起こっている現象に、SOSを発しているのが子供たちかもしれません。
子どもには使いたくない言葉ですが、「グレーゾーン」と言われる子どもの相談が増えています。
「落ち着きがなく、人の話が聞けない」
「時々、手に負えないような癇癪(かんしゃく)を起こす」
そんな子どもが、食事改善などで周囲の大人たちが驚くほど変化していきます。
そういう子たちをたくさん見ていると、体も精神も食べ物が重要なことが分かります。
大人が選んで食べている物で、大人たちの心や体が変わってしまい、
その影響を受けて子供たちが犠牲になっている
そういうことだと思います。
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