自己免疫疾患の人に食べて欲しい、みかんの薄皮や白いスジ

~ 抗炎症作用と抗アレルギー作用 ~

植物は紫外線や害虫から身を守るために、外側の皮の部分に抗酸化物質を蓄えるそうです。
また、動物のような骨がないため、組織を支えるための食物繊維が、実の中心よりも外側に多く含まれているそうです。
人間だけでなく、生命体の不思議さというか、素晴らしいしくみだなぁと感心してしまいますねぇ

みかんにおいては、”ヘスペリジン”という、別名ビタミンPといわれるポリフェノールがあるそうです。
この”ヘスペリジン”は、活性酸素を除去する抗酸化力だけでなく、抗炎症力があるそうです。

医学博士の熊沢先生がリウマチ患者さんにおこなった臨床試験で、抗炎症作用が実証されていて
果実より圧倒的に多いのが皮の内側の白い部分や、果実をつつむ薄皮(白皮)だそうです。

”ヘスペリジン”は壊れやすいビタミンCを安定化させたり、コラーゲンをつくるビタミンCの働きを助けたりもしてくれます。
それによって、毛細血管が強化されたり、血流が良くなる効果があるそうです。
また、抗アレルギー作用もあるとのことです。

なので、みかんを食べるときは、果実だけでなく、実についてくる白い筋や、
果実をつつむ薄皮も一緒に食べてくださいネ

 

~ 骨粗鬆症予防 ~

みかんには”β-クリプトキサンチン”というカロテノイド色素があり、強力な高酸化力があるそうです。
このβ-クリプトキサンチンは、骨吸収を抑制して骨形成を促進する働きがあり、骨粗鬆症予防にも効果的だそうです。
そのことは、平成15年からおこなわれた静岡県三ヶ日町の住民を対象にした栄養疫学調査でも発表されています。

みかんの皮の方が、果実より3倍もβ-クリプトキサンチンが多いそうですが、農薬の心配や、調理の手間がかかります。
果実でも、1日にMサイズを3個ほど食べれば、β-クリプトキサンチンの効果が期待できるそうです。
また、β-クリプトキサンチンの摂取後は、半年間ほど体に蓄えられるとも言われています。

現代人は骨密度が低下しているといわれてますが、ステロイドを使用することで、更に骨を弱くしてしまいます。
骨粗鬆症の予防も含めて、積極的にみかんを食べてほしいなぁと思います。

・みかんの白いスジや薄皮(白皮)に抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗酸化作用

・みかんの果実で骨粗鬆症予防

自己免疫疾患の方は、長期使用のステロイドによる骨粗鬆症の懸念や、体内炎症、アレルギー反応を考えると
みかんの実だけを食べるだけではなく、中の薄皮(白皮)や白いスジも食べることをお勧めします。

もちろん、みかんにはビタミンCも含まれていますので、免疫力低下による感染症予防にも繋がります。

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