自己免疫疾患は、”突然おきた事故”のように発病する人はほとんどいません。
発病までの経緯をお伺いすると、なるべくして発病している人が多いと感じます。
それは、幼少期からの親子関係や育った環境、受けた教育など、要因があると思われるからです。
昔から、”我慢する”ことや”努力する”こと、”協調性”が美徳のように言われてきています。
その行動が自分の本心からであれば良いのですが、誰かのためや自分を苦しめる思考癖だと、心や体にダメージを与えてしまいます。
「期待に応えなきゃ」 「人の目が気になる」と、自分の意志や判断と違った行動を続けてしまう。
「一番になるために」と、食事や寝る間も惜しんで頑張り続けてしまう。
自分の心を犠牲にしたり、体のことを考えずに頑張り過ぎてしまうと、心や体に大きなダメージを与えてしまうのです。
要因は人によって様々ですが、「精神的なストレス」または「肉体的なストレス」が継続していることが背景にあるということです。
「肉体的ストレス」や「精神的ストレス」だけが自己免疫疾患の原因かというと、そうではありません。
それだけが原因なら1970年代から患者数が急増することがあり得ないからです。
なぜなら、それ以前の人の方が、肉体的にも精神的にも大変な生活をしていたと思われるからです。
1970年以前は生活も今ほど便利でなく、また戦争なども体験し、食べるものがない貧しい時代もあったと聞きます。
現代人には耐えられないような苦労をしながらも、自己免疫疾患になることはなかったのです。
それは自己免疫疾患だけでなく他の難病、癌、アレルギー、アトピー、発達障害、精神疾患、全てにおいていえることです。
その違いは、大きく変わった食生活に原因があると思います。
昔の人の方が精神的に忍耐強く、肉体的にも丈夫であったため、多少のことでは壊れない身体だったのだと思います。
便利になった食生活の代償として、体の丈夫さを失ったと思うと、今の状況に納得がいくかと思います。
人間の体の全ては細胞で出来ています。
その細胞は日々生まれ変わっています。
その原材料が食べ物なのです。
その食べ物が自然な物かそうでないかによって、体の強さが変わっていくることは想像がつくかと思います。
車で考えてみても、1つ1つの部品が丈夫であれば壊れにくいです。
しかし、弱い部品で組み立てられた車は、激しい運転をすれば壊れてしまいます。
また、オイルがドロドロに汚れていても車は故障するでしょう。
それと同じで、人間の体は食べたもので細胞ができ、食べたもので血は作られ、臓器が正常に働かなければ徐々に疲労物質が溜まっていくのです。
そして、ストレスなどの何かをきっかけに、発病してしまうのです。
体が強くないのに、
精神的ストレス、肉体的ストレスに耐えている
体が強くないのに、
精神的ストレスが強すぎて発病
体が強くないのに、
肉体的ストレスが強すぎて発病
医療にだけ頼っていては、丈夫な体に変えることにつながらず、薬で症状を抑えているにしか過ぎないのです。
昔の人のように体が強いから、
肉体的ストレス、精神的ストレスにも負けない
自己免疫疾患になったら薬で抑えるだけではなく、食べ物で丈夫な体に作り替えることが克服につながる道だということです。