西洋医学では、検査結果の数値で診断・治療を行います。
だから心の不調は心の問題、体の不調は体の問題として捉えます。
ですが、みなさんも経験があると思いますが、心が苦しい時は体も元気がなくなりますよね。
心が悲しいと感じると、目から涙が出ます。
不安な気持ちでいると、眠れなかったり食欲が落ちたりします。
また、感動すると鳥肌がたったり、楽しいと笑顔になったりします。
このように心と体は繋がっていてるのです。
ですので、心の問題は体の問題でもあり、体の問題は心の問題でもあるということです。
では、心の不調からくる心の問題をどう好転させるのか。
心の不調はストレスからだとわかっても、今日からストレスを減らすことはなかなか簡単にはいきません。
心のキャパを広げようと思っても、簡単には変えることはできません。
物事の受け止め方や考え方は、これまでの経験や性格、人間関係などが元になっているため、今日から直ぐに変えれるものではないからです。
また、変えようと努めても、これまでの良くない記憶や癖が邪魔をして、良い方向に変わるのには時間がかかります。
しかし、体の不調は食べ物で変化します。
なぜなら、体をつくっているのは食べ物だからです。
体に負担がかかる食べ物を、体にプラスになる食べ物に変えることは、今日からでも直ぐにできます。
日々の食事の積み重ねで、少しずつ体は良い方向に確実に変わっていきます。
また、体が健康に向かうことで、心のキャパやストレスの感じ方も大きく変わるので、体の不調だけでなく心の不調も好転させることに繋がります。
要は、心の不調であっても体の不調であっても、まずは食生活が大切だということです。
私自身の話になりますが、娘との闘病後に自律神経が乱れ、鬱と同時にパニック障害にもなりました。
というのも、娘との闘病当時は、常に緊張や不安が続いていました。
夜中に目を覚ましても、最初に思い浮かべるのは娘の病気のことでした。
5年もの間、寝ても覚めても、常に病気と戦っていたため、自律神経は交感神経優位に振り切られていたのです。
「もうこれで大丈夫、治った、心配ない」と思えた途端に緊張の糸が切れて、一気に副交感神経側に傾き、鬱になったのです。
自律神経が正常な位置に戻ろうとして、逆に交感神経側に傾き、パニック障害になりました。
自律神経はシーソーのように副交感神経と交感神経のバランスを保っています。
極端に片方に傾いたものを整えようとして反対側に極端に傾き、何度も右へ左へと大きく揺れながら自律神経は整えられていきます。
今では正常な自律神経に戻すために必要な症状だったと理解できますが、鬱とパニック障害が交互に来るので生きた心地がしませんでした。
何度も心を整えよう、平常心を保とうとしましたが、全く無理でした。
思えば思うほど症状に意識が向き、不安や恐怖が増していくのです。
1年ほど苦しんだあげくに行ったのが、体を解すための運動と食事改善でした。
心が戦っていた5年間で私の体はガチガチに固まっていました。
食事改善で血流が良くなり、全身の細胞が元気になれば、心も元気になるかもしれないと思ったからです。
体を変えることで心の問題を克服しようと思ったのです。
そこから数ヶ月で心の症状は治まり、半年ほどでその苦しみから解放されました。
心と体は繋がっているため、心の不調は体の不調でもあります。
体を整えることは、体を変えるだけではなく、心や精神も変わるのです。
体を変えるには食事改善が大切だったということです。
心の症状で苦しんでいる方は、まず食べ物を変えて、体を変えていくことをお勧めします。
添加物や農薬などを含む不自然な食べ物を、自然界でできた自然な食べ物に変えてみてください。
身体が変わっていき、そして心も変わっていくことを体感できるはずです。
難病克服支援センター
戸田