症状に対しての捉え方

週末になるとよく体調を崩す人がいます。

また、連休になり気持ちが緩むと体調を崩す人も多いです。

実は私も若いころは、このタイプでした。

気持ちが緩むと自律神経は交感神経優位から副交感神経優位へ移行します。

この時、体は修復モードになるんです。

それが症状として表れて、体調を崩したような状態になります。

怠い、しんどい、痛い、熱っぽい、全て体の修復症状です。

体が元の健康な状態へ戻ろうとする表れですね。

平日に仕事を頑張っている時や、人間関係で気を使ったりストレスがある時

何かに夢中に取り組んでいる時、そんな時は交感神経優位です。

この時は、戦闘モードなので、戦う事を優先し症状は最小限に抑えられています。

言わば、修復を後回しにし、戦う事を優先している訳です。

本来は平日の戦闘モードの時に、時々気を抜いて、修復モードになることが大切です。

そうなることで、少しずつ修復がされて週末に一気に調子が悪くはなりません。

原始的な生活をしていたころは、平日も週末もなく、そして今ほど多忙な生活を送ってなかったでしょう。

現代社会になり、平日と週末、ONとOFFの落差が大きくなったのかもしれませんね。

 

そして、競争社会なので、どうしてもいろんな悩みが生まれ、それが緊張となりストレスに繋がります。

そんな平日に溜め込んだ体内の炎症や酸化を、気が緩んだ週末に一気に修復しているです。

それが症状なんです。

平日に緊張、週末に緩和、この状態の時は何とかうまく1週間を通じてバランスがとれているんです。

しかし、週末でさえリラックス出来ないような状況に陥っている場合

頭から離れないくらいの問題を抱えていて、それが常にストレスになっている場合

夜も眠れないほどの悩みごとがあり、四六時中頭から離れない場合

休みなく働いていて、常に戦闘モードな場合

このような場合は、週末でさえ修復モードになることが出来ません。

すると体は生きるための最終手段をとらざるを得ないのです。

これが発病です。

人の精神状態とは関係なく、とにかく生きるために症状を出し、修復を始めます。

今まで溜めに溜めこんだ不具合を一気に大工事をし始めるのです。

でないと壊れて使い物にならなくなるからです。

ですので「体が壊れて症状が出た」ではなく「症状を出して一気に修復」してるんですね。

壊れたのではなく、壊れる寸前だったということです。

症状=病気でなく

症状=修復なのです

発病当時は体も必死なので、全力で症状を出して修復しようとします。

ですので、それもまた体に大きな負担になることがあります。

そんな時期は、医療の力を借りて、症状を少し抑えてあげることも必要です。

しかし、症状とは何かを把握したうえで、その後の闘病の仕方を選ばないと治る病気も治らなくなってしまいます。

患者も医師も症状を敵視し、体の修復を止めてしまいます。

何度、薬で症状を抑えても、また再燃(再発)するのは、修復を後回しにしたツケが回ってきているだけなんです。

そういう視点で今の現状を見つめ治し、今後の闘病に活かしてほしいです。

難病克服支援センター
戸田

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