この10年間、多くの難病の人と接してきました。
そこで感じたことは、真面目で優等生、頑張り屋さん、我慢ができる人
そういった人の割合が多いということです。
特に自己免疫疾患やパーキンソン病の方にそういうタイプが多いと感じます。
人一倍努力ができたり、周囲の期待に応えようとする気持ちが強い人
また周囲に気遣いが出来て、自分の気持ちを抑えて周りを優先できる人
勉学面やスポーツ面だけでなく人間関係においても、そういう人が多いと感じます。
要は、分野を問わずに自分に厳しく出来る人、そういう特徴があります。
人は、日々の仕事や勉強、家事、育児、運動などで疲労します。
体が重たく感じる不快感や休みたいという思い、心身ともに活動能力が低下している状態です。
それを体や心の疲れとして感じるのが疲労です。
疲労を感じている時に体内では酸化ストレスが増加し、それらが増えすぎることで体内には炎症が起こり始めます。
しかし、これらの炎症は体や脳を休めることで消えて、通常は疲労回復するのです。
日中に活動することで起こる疲労は、夕方以降にゆっくりとした時間を過ごし、質の良い食事や睡眠を心がけることで体の修復作業が行われるからです。
そして、回復することで次への活力が生まれて元気な状態に戻るというわけです。
しかし、体や脳を休めることなく無理をし続けると疲労は不調へと向かってしまいます。
その不調が続くことで体内炎症が増え続けていき、体の機能が低下していくのです。
そして、この延長線上に発病が待っているのです。
要は、疲労回復しないまま疲労を積み重ね、不調が続いた人が発病しているのです。
難病になった相談者から発病前の生活状況やストレスをヒアリングすると、仕事や勉強、家事や育児、スポーツなどで無理を重ねていたこと人が多いです。
それによって、きちんとした食生活が送れていなかったり、睡眠不足が続いていたり、過度なストレスを抱え続けていたりしているのです。
いろんな理由があって無理をし、頑張り続けたことで日々の疲労を回復しないまま積み重ねてしまっています。
そして、体内の炎症や不具合が慢性化し、不調が続くことで体のバランスを崩してしまっている。
それが発病の原因なのです。
真面目で優等生、頑張り屋さん、我慢ができる人
そういった方が相談者に多いのは、本来は回復のために必要な事や時間を犠牲にするほど自分に厳しく頑張り続けてしまいがち、そういうタイプだからだと思います。
病気を克服する為には食生活や睡眠、適度な運動、そういったことが重要となります。
無理をし過ぎた、そして頑張り続けたことで、疎かになってしまった部分だからです。
疎かにしてしまったこと、それらを正していくことが、本来の体の機能を取り戻すことに繋がります。
そして、もう一つ意識をすべきことは「〇〇せねばならない」という自分の心をうまくコントロールすることです。
真面目で優等生、頑張り屋さん、我慢ができる人ほど、どうしても自分に厳しく「〇〇し過ぎる」傾向があるからです。
努力し過ぎる、頑張り過ぎる、我慢し過ぎる
そして、その結果として体の回復に大切な食生活や睡眠、適度な運動を疎かにしてしまっているのです。
ですので、病気を克服するためには食生活や睡眠、適度な運動などの物理的なことだけでなく、同時に自分に厳しくなりがちな心の部分にも意識を向けることが重要です。
真面目で優等生、頑張り屋さん、我慢ができる
そういった長所を活かすためにも、病気をキッカケに「〇〇し過ぎる」ところをコントロールし、生命の維持に大切なことを疎かにしないようにしたいですね。