調理いらず!! トマトと乾燥野菜のお味噌汁~闘病中の方におすすめ~

~身体に良い食事とは~

「日々食べてるもので体は作られる」
「体のためになるものを食べたい」
健康に気を使われる人もそうですが、闘病中の方はなおさらそう思われるでしょう。

でも、難病と闘っている方は、お買い物に行くのにも大変な方がいます。
また、体に良い食事を作ろうと思っていても、日によっては大変な場合もあります。

「家族がいる時は頑張れても、自分のためだけとなるとできない」
「体調によって、できる時もあれば、できない時もある」
「せっかく買った材料も、使い切れる自信がない」

食事の支度って毎日のことだし、1日のうちにも数回あるとなると大変です。
でも、「できていない」と落ち込む必要はないと思います。

そんなに気負って考えなくても大丈夫!
「身体が喜ぶ自然な」調味料や食材を選べば良いのです。
体が欲しているのは、手の込ったものではなく、体に負担のない自然なものなのです。

例えば、豆腐や納豆、しらすやじゃこ、もずく、卵やプチトマト。
そのまま食べれる食材をおかずに、五分づきのお米。
お米を炊くときに昆布を入れたり、炊きあがったお米にゴマをかけてみる。

おやつにドライフルーツとか、ナッツや栗などを食べる。
体にとってはこれで十分なのです。

もちろん、切ったり焼いたり煮たりといった調理ができればベストだと思います。
食事のメニューにヴァリエーションがあれば、食べる楽しみも増します。
でも、本当に大切なのは「体に負担になるものを入れない」「胃腸などの消化器官に負担をかけない」食事を摂ることです

 

~超簡単!! 毎日、1人分から作れるお味噌汁~

食事をより豊かにし、栄養価をあげるために紹介したいのがお味噌汁。
湯気の中にお味噌の香りが漂うと、食事の満足感もあがります。

これまた、調理ができないなんて壁を感じずとも頂けるのです。
鍋も包丁も使わず、材料も超シンプル。
だけど、身体をホッとさせてくれる、温かいお味噌汁の作り方をご紹介します。

使うものは、お椀と茶こし、お箸だけ
お鍋で作ったかのように思える心強い味方は、乾燥野菜!
乾燥野菜を使って、鍋やまな板とかの調理器具も使わず、お味噌汁を作ってみましょう

でもお味噌をはじめ、材料は少し安全安心なものとこだわってネ(選び方はお味噌選びを参照)
出汁は水出し(相乗効果の出汁を参照)があればベストだけれど、乾燥野菜からも野菜の旨味だしがでるから、なければお水でも大丈夫。

《 材 料 》

味噌   大さじ1
トマトピューレ 大さじ1
千切大根 大さじ1
乾燥わかめ ひとつまみ
好みの青乾燥野菜(ネギや三つ葉、小松菜など) 適量
お湯  適量

《 作り方 》

① 切干大根を、キッチンばさみで食べやすい大きさに切る

② ①を茶こしに入れてサッと水洗いし、絞らずに水切りだけしてお椀に入れる。
千切大根が浸るくらいの水を入れて5分ほど待つ。

③ ②のお椀に味噌、トマトペースト、乾燥わかめ、乾燥ネギや小松菜などの青物野菜も入れて混ぜる
(水出しがあれば大さじ1加える)

④ お湯をお椀に注ぎながら混ぜると出来上がり!!

お味噌は添加物や酒精(アルコール)、保存料などが入っていない、ちゃんと発酵させている物がベストです。
発酵されたお味噌には、旨味成分の”グルタミン酸”が多く含まれてます。

トマトピューレはリコピンが生のトマトより2~3倍も多く、βカロテンも含まれてます。
そして、何よりも”グルタミン酸”が凝縮されてます。
お味噌もトマトも”グルタミン酸”が豊富なので、旨味が倍増するのです。
トマトペーストは、ピューレより濃厚なので、好みで選んでください。
購入する時は、缶詰ではなく、瓶詰や紙パックのものを購入するのがおすすめです。

天日干しされた乾燥野菜は、ビタミンD・ビタミンB群・カルシウム・鉄分・食物繊維などが、生の状態より数十倍もUPしています
また、長期保存ができるので、体調によってお買い物に出れない場合にも大助かりです。
時間と身体に余裕があれば、自分でも簡単に作れますが、市販の物があれば便利です。

「出汁をとる=手間」というイメージで、手っ取り早く化学調味料を使ったりしがちです。
でも、水だしは時間がかかりますが、放っておけば出来上がるので、手間はかかりません
また、天日干しされた乾燥野菜や、すりおろした玉ネギやにんじんなども旨味成分たっぷりです

食材がもつ自然な力を、もっと食事に取り入れてみてください。

 

~心と体は関係しあう~

難病を克服しようと一生懸命になるほど、頑張ってしまいがちです。
身体が休息を求めている時は、休めるのが一番です。

「体を変えるには食事改善が大切」と頑張りすぎる必要はないのです
火をつかわない大昔の時代から、自然な食物で健康を保ってきたのです。
要は、自然な物を体は欲していて、必ずしも調理が重要なのではないということです

食事は毎日の積み重ねなので、続かなければ意味がありません
たまのご褒美も、たまの手抜きも、身体の状態によってはマイナスにはなりません。

それよりも「できていない自分」を責めてマイナス思考になったり、モチベーションが下がっては意味がなくなってしまいます。
食事がストレスにならないよう、守るべきことと緩めてよいことを見極めることも必要です。

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