治らない道の始まりは

自己免疫疾患の場合は「治らない」と言われますよね。

そう宣告された方は多いと思います。

では、なぜ治った人がいるんでしょうか。

大量に飲んでいたステロイドや免疫抑制剤を徐々に減薬し、断薬後に何年も症状が出ない人はまだ病気なんでしょうか。

視神経脊髄炎を克服し、フルマラソンを完走した人もいます。

多発性硬化症を克服し、脳にあった病巣が消えてなくなった人もいます。

難治性のミオパチーを克服し、数値にも異常がなくなり、筋力が回復した人もいます。

クローン病、潰瘍性大腸炎、ベーチェット病、筋炎、治った相談者はたくさんいます。

治らないと言われた難病がなぜ治ったのでしょうか。

それは人間の体は治るように出来ているからです。

元に戻ろうとする力(治癒力)があるからです。

それは、自己免疫疾患だけでなく風邪でも怪我でもノロウィルスでも同じです。

風邪だって医師が治しているわけではなく自分の体が治しているんです。

医師は症状を抑える薬を出してくれますが、治ったのは免疫がウィルスと戦ってくれたからです。

自己免疫疾患だと症状を抑えるのはステロイドや免疫抑制剤ですよね。

風邪の時の咳止めや解熱剤と同じ役割です。

辛い症状を抑えてくれるお薬です。

しかし、これらは治す薬ではありませんし、風邪でも自己免疫疾患でも治しているのは自分です。

ノロウイルスだって、脱水にならないように点滴をしてくれますが、病院に行ったから治ったのではありませんよね。

下痢や嘔吐でウィルスを出し、それと同時に免疫が戦って治っているのです。

では、風邪やノロウィルスと自己免疫疾患の違いはなんでしょうか。

それは、風邪やノロウィルスは急性、自己免疫疾患は慢性だということです。

急性は治るのが早く、慢性は治るのに時間が必要です。

長年かけてバランスを崩した体が元に戻るには、風邪のように短期間では無理だということなのです。

治ろう、元に戻ろうとするのは、風邪でもノロウィルスでも自己免疫疾患でも同じです。

医師が行ってくれる治療も同じで、症状を薬や治療で抑えるということです。

期間がかかっても自己免疫疾患が治った人はたくさんいます。

風邪のように一週間では治らないだけなんです。

しかし、自己免疫疾患の時は「治らない」と言われます。

「治らない」って言われるところから始まり、それがストレスになって更に体に負担をかけます。

治らないという意識から薬を飲み続けて症状を抑え続けようとします。

そして、何度も再発する度に「やっぱり良くならない。。。」と落胆します。

現状への悲しみや未来への恐怖、不安が募っていきます。

そんな心の状態で体が良くなるはずがないのです。

そんな悪循環の道の入り口が「治らない」という言葉から始まっているのです。

病気が治らないのではなく、「治らない」と言われたことで治らない道を歩いてしまっているのです。

風邪での肺炎やノロウィルス、怪我などでも命が危ない時には医療が助けてくれます。

どんな病気であっても命に係わる状態の時は、医療は本領を発揮してくれます。

しかし、どんな時も医療が病気を治してくれていると思うのは間違いです。

治せるのは自分の体、危険な状態を救ってくれるのが医療だということ

それを忘れずに、治る道を歩いて欲しいです。

もし医師が「時間がかかるけど、体は元に戻るようになっているんだよ。自然なものを食べて、ストレスを減らして、ゆっくりと静養をするんだよ」

「無理してたんじゃないのかな?食べ物はどうだった?体は食べたもので出来てるんだよ。ストレスはどうだった?ストレスは体に強い負担をかけるんだよ」

「病気になった原因に気づくことが大切だよ。それを正していけば、時間はかかるけど、また元気になるからね」

「症状が辛いときは薬を出してあげるからね。でもね薬で症状が治まっても病気が治ったわけではないから勘違いしたらダメだよ」

「自分の体を治せるのは、自分自身の体だけだからね」

って言ってあげたら、それだけで治る人は増えるのだと思います。

難病克服支援センター
戸田

全ての記事を見る