病気と薬

ステロイドというと、塗ったり服用する薬をイメージしますが副腎という臓器で作られているホルモンです。

抗炎症や抗免疫作用があるホルモンで、ストレスを感じると多量に分泌されます。

強いストレスがかかった時など緊急事態をうまく乗り越える為に作られるというわけです。

言わば、緊急事態な時に身を守るために分泌されるのです。

その緊急事態にミトコンドリアの機能を止めて、低体温、低酸素状態にすることで解糖系を整えて乗り切ろうとするのです。

その副腎皮質ホルモンを人工的に作ったのがステロイド薬(ブレドニン・プレドニゾロン)ということですね。

緊急時に分泌されるホルモンですので、それを薬として継続的に塗ったり、服用したりすると生きる力を失うことに繋がります。

そして、薬で炎症を抑え続けても病気が治った訳ではなく、むしろ長期化してしまうのです。

ステロイド薬は炎症を抑える働きを持っていますが、炎症というのは実は体を守る免疫機構の働きによって起こっている症状なのです。

つまり、体を守るために起こしている症状であって、過剰に起こらない限り害はないのです。

風邪をひいて熱が出るのと同じですね。

この症状が過剰に起こって体が壊れてしまわないように一時的に薬や治療のお世話になることは必要です。

しかし、症状を薬で無理に抑えても病気は治りません。

病気との戦いを休戦しているにすぎないのです。

休戦し続けるから、再発(再燃)を繰り返すのです。

本来、病気を治すには自ら持つ免疫力・治癒力で病気と戦うことが必要ということですね。

そのためには「食生活」であったり「生活習慣」であったり「心の在り方の見直し」が大切なのです。

 

難病克服支援センター
戸田

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