【ミトコンドリア病・リー脳症】

今年の1月16日に、1歳半の娘さんを抱いたお母さんが相談に来られました。

検査数値、脳の病変、脳炎などからミトコンドリア病、リー脳症の疑いが強いとのことです。
話を聞くと、生後6か月で急に便秘になり、全身に発疹が出たそうです。
処方されたステロイドを塗り、2か月後に痙攣を起こし入院。
その際にミトコンドリア病の疑いとの宣告を受けました。

入院中の3週間は、痙攣予防の点滴と検査の度に睡眠導入剤の点滴をしたそうです。
退院後、寝返りをしなくなり、身体を動かすことが減っていきました。
そして、首も座らなくなってしまいました。

病院不審から、整体や小児鍼に通い、我々のところに相談に来られました。
相談に来られた時の娘さんは、だらんと抱っこされたままで、目を見ると眼振がありました。
表情も怯えたような感じで、ずっとお母さんの胸元に顔を落としている状態でした。

その後、薬を全て止め、食事療法、サプリメントを始めることにしました。
すぐに排毒症状は起こり、大量便と尿、よだれ、赤くただれた発疹、目ヤニでした。
最初の排毒中は、身体がダルいのか機嫌が悪い日が多かったのですが、2か月後には眼振がなくなり首も座るようになりました。
そして、少しずつ身体を動かせるようになっています。

相談に来られて2か月経った現在も排毒中ですが、腕をよく動かすようになり、突っ張っていた足も柔らかく膝を曲げるようになっています。
そして、病気以来は、ずっと抱っこをしていないと泣いていたのが、最近ではゴロンとしながら、目をキョロキョロさせて、手足を動かし、一人で機嫌よく遊んでいるようです。

脳炎の状態がどうなっているか気になりますが、眼振も治まっているので、このまま様子をみていこうと思います。
2か月前に娘さんの状態を見ているだけに、嬉しい限りです。